眠りのプロショップSawada 快眠寝具研究室

羽毛のリフォーム−良いものを長く使いましょう


長く使うことが究極のエコ−羽毛はリフォームできます

増えてきたとはいえ、羽毛ふとんのリフォームは認知度がまだまだ低いようです。木綿の布団が打直しできるように、羽毛ふとんも仕立直しをすることによって、さらに長く使うことができます。

羽毛のリフォームと一口に言ってもいろんな方法が

羽毛のリフォームにはいろいろな方法がありますが、大きく4つぐらいに分けられます。

1.羽毛を解体→除塵→新しい側に充填
2.羽毛布団の状態で丸洗い→以下1.と同じ
3.羽毛を解体→羽毛をスチーム洗浄→除塵→新しい側に充填
4.羽毛を解体→羽毛を直洗い→除塵→新しい側に充填

1.→4.に従ってリフォームの品質が上がります。一番多く見られるのが2.の方式です。かなり大手の羽毛業者でもこれが中心のようです。実際に洗うとわかりますが、側が付いた状態では中の羽毛の汚れはちゃんと落ちません。これは解体して、袋に入れて洗っても同様です。

4.が最もベストな方法です。眠りのプロショップSawadaもこの方法で、日本羽毛協会の分類ではプレミアムダウンウォッシュとなります。1枚ずつ洗うので一番手間がかかる方法ですが、中には数枚まとめてあらうという横着な業者もいます。

とっても大切なことは、体質に合わせてどの側を選ぶか?ということ

眠りのプロショップSawadaが一番気をつけていることがこれです。なぜなら、使う方に最適な羽毛の側を選ぶことが、快適に睡眠するためには大事だからです。
残念ながら、そのような視点で羽毛ふとんを販売している業者は非常に少なく、羽毛のリフォームも生地のグレードだけで提案されているケースが多いようです。体質に合わせて羽毛の側を選ぶことが重要であることを今一度ご確認ください。
  生地の選び方については こちら
  キルティングの選び方については こちら
をご参照ください


羽毛布団のリフォームの現場から気がつくこと

リフォームと新品どちらがおトクですか?

最近は量販店で1万円以下で販売されることも珍しくありません。お客様からも「買った方が安いじゃない」というお声もいただきます。どうすればいいかというと。

ある程度しっかりしたものはリフォームをおすすめします。例えば10年前に10万円出して購入されたとすると、現在でも同じグレードの品を買おうとすると、それなりの金額が必要です。特に最近はグース高、ダック値崩れ、という状況ですから、特にグースの羽毛をお使いの方はリフォームをされた方がいいでしょう。良いものは2回目のリフォームも十分に耐えます。

特筆すべきはカウフマン社の原料で、素材の良さがリフォームにはっきりと出ます。通常解体した羽毛は洗濯と除塵によって10〜20%ぐらい目減りしますが、カウフマン社の原料はそれが非常に少なく、良い羽毛であることを証明しています。 逆に30〜40%も目減りする羽毛がありますが、こちらだと下取りをした方が良いぐらいです。羽毛のリフォームは羽毛の良さの通信簿みたいなものです。

リフォームは羽毛布団の通信簿

羽毛ふとんほど価格と品質が一致しないものはない、ともいわれます。店頭で販売されているものについては、概ね一致すると考えて良いのですが、訪問販売などの無店舗販売ではずいぶんとあくどいものも、散見します。

リフォームは羽毛布団の通信簿といっていいでしょう。再洗いをして除塵と選別を行うリフレッシュ過程で、はっきりしてしまうのです。一般的に、ダウンの成熟度が低い羽毛は、使用しているうちにダウンボールが壊れてしまいますので、ダウンをリフレッシュした際の目減りが大きく出てしまいます。一般的には10〜15%程度が目減りしますが、品質によっては30〜40%も減るものがあります。
中には、ダウンボールが大きくて「おっ、いいじゃないか」と思われる原料でも、嵩高が戻らないものもあります。おそらく生育環境に問題があるのか、ダウンボールの反発力が失われていることもあります。

特筆すべきはカウフマン社の原料で、素材の良さがリフォームにはっきりと出ます。通常解体した羽毛は洗濯と除塵によって10〜20%ぐらい目減りしますが、カウフマン社の原料はそれが非常に少なく、良い羽毛であることを証明しています。決して安くない原料ですが、飼育環境を見ても、やはり健康な鳥の羽毛を選別するというポリシーが徹底しているからなのでしょう。

ふだんの手入れをしっかりと

実はかつては私の店でもそうでしたが、羽毛布団は「あまり干さなくて良い」とか「日干しをしたらダメ」と云われて販売されてきました。羽毛布団の普及期の始めは、木綿わたの布団を使っていらっしゃる方がほとんどでしたので、木綿わたのように屋根の上に頻繁に日干しをすると生地の寿命が短くなってしまうから、というのが真意でしたが、これが「干さなくて良い、干したらダメ」という誤解を生んでいます。

たしかに、羽毛や羊毛などの動物性天然繊維は、綿なのどの植物性天然繊維に比べると、放湿製が優れていますので、新しい空気を入れ換えてやれば、ある程度湿気が逃げてくれるからです。しかしながら、羽毛布団に使われる生地はほとんどが綿ですから、定期的には軽く日干しをしていただいた方が良いのです。

また、カバーをこまめに替えると云うことも大切です。カバーをあまり替えなかったり、日干しをしなかったりすると、汗が羽毛にこびりついて羽毛の劣化が激しくなります。こうなると、リフレッシュを行っても、なかなか元には戻りません。

シルク混生地の羽毛布団は早い目にリフォームを

今から10〜15年前に、側生地に絹交の生地(例:絹50%綿50%)を使用した羽毛布団が流行りました。絹を混紡すると、光沢が生れ肌触りが柔らかくなるために、高級感を出すためにかなり使われました。

しかし、綿に比べて絹は弱い繊維です。使用状況や生地の程度にもよりますが、8〜10年ほど経つと、生地が弱くなって破れ、布団カバーの中に飛び散ってきます。もしそのような状況になれば、できるだけ早くリフォームするようにしてください。



羽毛布団のリフレッシュ工程

国内で最高水準の羽毛リフォームを店内目の前で実現
ドイツ・Lorch社羽毛リフレッシュマシーン+羽毛除塵機+サイクロン充填機によるトリプル除塵

眠りのプロショップSawadaが店頭に導入しているドイツ・Lorch社の羽毛リフレッシュマシンは、店頭設置としては日本で2軒だけです。このLorchのマシンによる羽毛直洗いは日本羽毛協会の羽毛リフォームの工程でも一番レベルの高いプレミアムダウンウォッシュに相当します。さらに、羽毛除塵機とサイクロン式充填機を採用することにより、トリプル除塵によって可能な限りホコリやゴミを減らしています。





羽毛リフレッシュの工程1:まず羽毛を解体して洗濯機へ

まず、羽毛を解体し洗濯機に投入します。もちろん羽毛のままでは洗濯機に入れにくいので、掃除機のような空気を使って行います。

 



羽毛リフレッシュの工程2:羽毛を洗浄

リフォームの場合は1回洗いの2回すすぎ。羽毛用の安全な有機系洗剤を使います。羽毛の洗浄方法については、業者によってさまざまな考え方があります。安全のために水だけで洗うというもの、環境への負荷を考えて重曹をを使うというものなどです。眠りのプロショップSawadaで有機系の洗剤を使います。というのも、10年以上使われた羽毛はかなり汚れており、水洗いだけでは不十分ではないかということと、重曹のようなアルカリ系の洗剤は羽毛を痛めやすいのではないかという判断からです。



羽毛リフレッシュの工程3:羽毛を乾燥・除塵

完全に洗浄・すすぎを終え脱水された羽毛は、上記画像のように洗浄機の内側にへばりついています。これをほぐしながら、乾燥機へ送ります。乾燥機は約120℃で羽毛を乾燥しますが、この際に帯電防止剤に加え、独自に自然素材を使った安全な抗菌防臭剤であるアクアミストを噴射します。乾燥機の半分は網の目のメッシュ構造になっており、攪拌乾燥されている間、ゴミは外側へ落ちるようになっています。湿度が40%になるまで乾燥が行われます。



羽毛リフレッシュの工程4:羽毛を選別

乾燥された羽毛は、選別機1へ送られます。選別機1には紫外線の殺菌灯が設備されており、殺菌が行われます。次に行われるのは分別です。選別機1から風を送り、上向きのダクトを通って選別機2に羽毛が送られます。この時、送り込む風の強さによって軽い羽毛とフェザーのような重い羽根を分けることが可能になります。現在ではダウン率が85%以上のものがほとんどなので、あまり必要性はないのですが、古いタイプの羽毛ふとんでダウン率の低いものは、この作業によって軽いダウンだけを選別することができます。



羽毛リフレッシュの工程5:羽毛を袋詰め

選別が終わった羽毛は、風圧によって専用の袋に送られ、羽毛のリフレッシュは終了します。

羽毛リフレッシュの工程6:羽毛の除塵

Lorchの選別が終わった最終段階の槽から、羽毛除塵機へ吸い込みを行います。除塵機の中は小さな穴が無数に開いた円筒形になっていて、その中を羽毛が攪拌されます。攪拌をしながら、円筒の左右から交互に空気を吸い出します。これによって、羽毛に含まれるゴミやファイバーをかなり取り除くことができるのです。除塵は通常5分間、ホコリが多そうな羽毛は10分間行います。除塵が終了すると、計量槽へ送られます。

 


羽毛リフレッシュの工程7:側に羽毛を充填して完成

充填機には3つの計量機があります。全体の重量を計る計量機A、交互にマスに入れるために用意された2つの槽の計量機BとC。2つの槽は一方が充填を行っている間に、もう一方の槽は次のマスの充填分を計量します。設定は1g単位ですが、実際にはプラスマイナス1g+αぐらいの誤差が出てしまいます。

 


計量制御盤 左が計量槽1 右が計量槽2


各マスにどれぐらいの量を充填していくかは、パソコンによって計算します。一般の工場だと標準的な4×5で20マスの場合、均等に充填します。例えば1300gの場合は各マス65gです。眠りのプロショップSawadaは、もう少し細かく調整します。というのも、まず襟元はへたりやすいですし、保温力を高めるには中央部を厚めにしておいた方がいいからです。
ですから、同じ条件だと襟元は68g、身体の中央部66g、両サイドは62gといったように、充填量を変えながら仕上げて行くのです。これも自家製だから手間をかけて行うことができるのです。


 

サイクロンの下にはゴミが溜まります

 


実際にサイクロンを動かしてみると、リフォームの羽毛はもちろんのこと、新品の羽毛でも結構ゴミが取れることに驚かされます。

最後はミシンで吹き込み口を止めて出来上がり!



(株)沢田商店 Copyright(C) 2005-2009 Sawada Shoten Co.,Ltd. All Rights Reserved