眠りのプロショップSawada 快眠寝具研究室

その他の金属フリーのマットレス
  パラマウント スマートスリープ・アクア
  マニフレックスなど

パラマウント スマートスリープ・アクア

寝返りがしやすい等反発マットレス

医療用ベッドで有名なパラマウント社が民生用に開発した金属フリーマットレスです。
3層構造になっていて、寝返りがしやすいというのが最大の特徴で、低反発でも高反発でもない等反発と称しています。この機能としては正反発と称される天然ラテックスなどと同じレベルと考えていいでしょう。普通サイズだけでなく、ロングサイズがあるのが特徴です。

水流により体圧分散機能を向上させた新製品アクア

マットレスの3層構造の中に、水の入った特殊なアクアセルを挟み、その流動性で体圧分散と寝心地を向上させたのがスマートスリープ・アクアマットレスです。



スマートスリープアクア シングル126,000円





川上元美先生デザインのIN TIEM電動リクライニングベッド



高反発系の代表 イタリア・マニフレックスマットレス

高反発ウレタン・エリオセルを採用

圧縮したロールアップで届けられるマニフレックスマットレスは高反発ウレタン・エリオセルを使用した金属フリーのマットレスです。価格がリーズナブルで、高反発性(表面が硬い)なので、硬めの寝心地で安定していると云えるでしょう。

コンパクトで軽いのが特徴

製造直後に真空でロールアップされコンパクトに日本に送られてきますので、コストダウンが図られています。圧縮ロールを戻すと、すぐに嵩が戻り始め約1日元の嵩に戻ります。カビが発生しやすい構造なので、十分注意が必要です。吸湿シートと併用することをお勧めします。




ベーシックなmodel246 





マニフレックスの体圧分散図
一般のマットレスよりは良く、ラテックスにはかなわない


体圧分散図
上がラテックスマットレス 下が一般のマットレス


マニフレックスなど高反発系マットレスの特徴と評価

ラテックスなどに比べると、表面がかなり硬め 軽くて安価

高反発マットレスは、金属フリーマットレスの入門と位置づけられるでしょう。価格も安価でリーズナブル。軽くて持ち運びが楽なのも特徴です。表面がかなり硬い印象であるために、体圧分散性はラテックスに劣ります。カビ対策も十分に必要でしょう。
詳しくは下の項をご覧下さい。

ラテックスと低反発ウレタン、高反発ウレタン いったいどれがいいのか?

オールマイティのマットレスは無い−自分に合ったマットレスを探す

さて巷にはさまざまなマットレスがあふれていますが、眠りのプロショップSawadaはコンセプトとして金属コイルのスプリングは使用しません。それでは非金属(メタルフリー)マットレスの中でどれがいいのでしょうか?
まず、最初に述べておかなければならないことはオールマイティの寝具は無いということです。それぞれの寝具には長所と短所があります。その特徴を理解した上で、自分に合ったマットレスを探さなければなりません


マットレスは上に乗せるベッドパッドで寝心地は大きく変化する。ベッドパットと一緒に評価すること

ベッドは使う時に吸湿性を高めるためにベッドパッドを併用します。ところが、シーツだけで寝ている人もすくなくありませんし、吸湿性の無いポリエステルわたのベッドパッドを使ってもあまり効果はありません。実際に試すとよくわかりますが、ベッドパッドの厚さや生地素材によって寝心地は大きく変わるのです。ビラベックの羊毛ベッドパットをお使いの方から「ベッドパッドを代えただけで眠りが良くなった」という声はかなり多いのです。試し寝をする場合にはベッドパッドと組み合わせた状態でお試しいただくことを推奨します。通常はシングルでウール1.5kgでいいのですが、寒がりの方は3kgぐらいのを使った方が気持ち良く眠れるでしょう。
マットレスによってはベッドパッドを使わずシーツだけと説明しているものもありますが、ウレタン系の場合汗に含まれる有機物は、ウレタンの劣化を早める可能性がありますから、ベッドパッドは必ず必要です。

低反発ウレタンの長所と短所

低反発ウレタンはテンピュールやトゥルースリーパーなどに代表されます。アメリカNASAの宇宙船の研究から生れたヴィスコエラスティックフォームを使ったマットレスです。特徴は体圧分散性が良いことです。欠点は重いことと、通気性が悪く蒸れやすく、寝返りが打ちにくい傾向にあるということです。低反発ウレタンはメモリーフォームともいわれるように、身体のラインに従って変形します。この結果、身体に密着することになり、身体から発散される汗の吸湿発散が著しく妨げられるために蒸れが大きく寝苦しくなりがちです。
高反発も含めてカタログには、しばしば「オープンセル構造で通気性が良い」と表示されていますが、確かにオープンセル構造は通気性が良いのは事実ですが、かといって風が通るようにさらっと爽やかか、というと随分違います。実際にはウレタン系は通気性は弱いと考えてください。この点に関しては、中が中空の金属コイルに対する最大の欠点です。また、低反発ウレタンは温度で硬さが変化するために、冬は硬く夏柔らかくなりますが、これも寝心地の面からいうと芳しくありません。蒸れやすいという最大の欠点と、耐久性に不安があるために眠りのプロショップSawadaでは低反発ウレタンについては否定的な考え方を持っています。ホテルのような温湿度が一定に保たれる場所ではいいかもしれません。

高反発ウレタンの長所と短所

高反発ウレタンはマニフレックスやシュララフィアなどが代表的です。わざわざ高反発と書くまでもなく、一般的なウレタンがこれに当たります。低反発やラテックスに比べると、マットレス表面の弾性が高く体圧分散性能は落ちます。寝心地は硬いというのが一般的な印象でしょう。長所は軽いことで、マットレスを動かしたりするのが容易です。
マニフレックスのマットレスには10年、12年保証が付いており「10年使えます」と謳って販売しているところもありますが、これについては正しく理解する必要があります。保証されるのは「変形保証」で「弾性保証」ではありません。変形保証は型崩れなど、例えば最初は14cmあったものが12cmになってしまったという場合ですが、これはほとんど起きません。一方弾性は変化します。いわゆる「へたり」でこれはあらゆる敷寝具には避けることができません。つまり見た目では変化が無いけれども、弾性が低下すると、実際に寝た場合に一番重い腰部が重量で沈みます。弾性変化とはこの沈み込み方が変わることです。これについては保証はありませんが、寝るとへたったと明快に感じられますから、あまり保証年数にこだわらないことです。

ラテックスフォームの長所と短所

ラテックスの特徴は高反発でも低反発でもない程よいバランスの体圧分散性能、重量が変わっても中心部を水平に保持できる保持性にあります。低反発・高反発を含めた中では、寝心地のバランスが最も優れていると云えるでしょう。欠点は重いことで、それも密度が高いほど重量が増えます。特にダブルサイズはおすすめできません。クイーンサイズ(80cmを2本)のように重量を分散した方がいいでしょう。抗菌性能が高いので、ニオイが付きにくく、カビの発生も抑えられます。ただし、ラテックスフォーム本体にカビは生えにくいのですが、周りのカバーはそうでないので過信は禁物です。

耐久性とカビの問題

一律に何年使えるかというのは難しい質問です。体重40kgの方と80kgの方では、あきらかにマットレスに対するストレスが大きく異なります。経験的には低反発ウレタンはへたりやすい傾向にあります。高反発ウレタンも、使っていると重量のかからないところは最初と同じ反発力を持っていますが、体重がかかる部分は次第にへたってきて、その結果、お尻が落ち込み寝姿勢の正しい保持が難しくなります。これらの問題は、スノコでなく、ウッドスプリングなどを併用することによって、体重を分散することができますので有効です。
カビは現代に日本において最大の問題です。最近の住宅は非常に気密度が高く、湿気の循環が難しい構造になっています。それゆえに、特に厳冬期で温度が低いと空気中の飽和水蒸気量が減るために、結露しやすくなりカビは発生しやすくなります。もちろん、フローリングにマットレスを直接置いて使うという方法は最も危ないといえるでしょう。スノコでも安心できません。ウッドスプリングが木の巾が狭いので最もカビが生えにくい状況になります。ラテックスは抗菌性が高いためにリスクは低いのですが、いずれにせよ、吸湿シートなどでカビ対策を行うことを強く推奨します。

 
 

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